あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!
次の日。
すごく気まずくて、本当なら休みたかった。
でも、休んだらきっとますます気まずくなって、やめることになるんじゃないかって思った。
せっかく夢が叶って、たった1日でやめるなんて、あまりにも悔しい気がして…
でも、そもそも、私には合わない場所だったんだっていう風にも思うし、明け方までああでもないこうでもないと迷いに迷って、私はやっぱり出勤することにした。



私はとてもお酒に弱くて、昨日のことも覚えてない、と、それで通すことにした。



「よしっ!頑張るぞ!」



駅を出た時から、偽物の笑みを貼り付けた。
そう、私は昨日のことは何も覚えてないから、明るい顔で出勤するんだ。
幸いなことにオフィスに着くまで、誰にも話しかけられなかった。
っていうか、もしかして、昨日のことで、みんな引いてる??
それならそれで良い。
気にしない、気にしない。



「田中さん、おはよう。」

「相田さん、おはよう。」

「ねぇ…昨日は大丈夫だった?
気になってたんだけど、LINEして良いものかどうか迷って…」

相田さんは声を潜めてそう言った。



「あぁ、私、昨日は酔っ払ってしまって…何も覚えてないんですよ。」

逆に私はまわりに聞こえるように、わざと大きめの声で話した。


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