あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!
えーーー……



そんな風に言ってもらえたら、確かに嬉しいよ。
でも、違う!
たとえば、これが、私の内面を知って、それで私の方が良いって言われたのなら、素直に喜んで良いと思うんだけど、そうじゃないんだから。



「あの…東條さんは、私がごく人並みの人間だから…
今まで、東條さんの周りにはいなかったタイプだから、良いなって思われたんですよね?」

「うん、そうだよ。」

この人…一体、どういう人なんだろう?
普通なら言いにくいだろうことを、全く躊躇いもせずに認めたよ。



そんな理由がある?
ただそれだけのことで、愛情もなにもないのに結婚なんて、どうかしてるとしか思えない。



「と、東條さんは、結婚相手には愛情がなくても平気なんですか?」

「君はそんなことを気にしてるの?
愛情なんて、一緒に暮らしてるうちに自然と出て来るもんじゃないかな?
世の中には、お見合いで結婚した人もいっぱいいるけど、お見合いの場合はたいてい最初からそんなに愛情がある人は少ないと思うよ。
相手のステイタスを考えて、良いと思ったら結婚するんじゃない?」



えーーー……



まぁ、言われてみれば確かにそうかもしれない。
恋愛結婚の人はともかく、お見合いの人はそうかもしれない。
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