平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「リズ。昨日は、俺を信頼してくれて、ありがとう」
「へっ? あ、いえ、なんだか団長様を放っておけなかったので、今は体調も戻られたようで安心しました」
「実は、お前に伝えたいことが――」
直後、ジェドの言葉が、大きな開閉音に遮られた。
蹴破る勢いで扉が開かれた。慌てて突入してきたのは、緊急事態を彷彿とさせる表情をしたコーマックたちだった。
「団長! 殿下に媚薬を盛られたというのは本当ですか!?」
開口一番、珍しく大声を上げたコーマックに、他の獣騎士たちも続く。
「リズちゃん無事!?」
「何もされてないかっ? 大丈夫か!?」
「さすがに初めてなのに、団長の体力底なしの絶倫っぷりはまず――」
と、そこで、ようやく双方の目が合った。
一瞬、場が静まり返った。寛いだ姿勢でずっと様子見に徹していたカルロが、相棒騎士のタイミングの悪さに不機嫌そうな鼻息をもらした。
その音を合図に、獣騎士たちが血相を変えて悲鳴を上げた。
「今まさに襲われようとしてる――――っ!?」
「へっ? あ、いえ、なんだか団長様を放っておけなかったので、今は体調も戻られたようで安心しました」
「実は、お前に伝えたいことが――」
直後、ジェドの言葉が、大きな開閉音に遮られた。
蹴破る勢いで扉が開かれた。慌てて突入してきたのは、緊急事態を彷彿とさせる表情をしたコーマックたちだった。
「団長! 殿下に媚薬を盛られたというのは本当ですか!?」
開口一番、珍しく大声を上げたコーマックに、他の獣騎士たちも続く。
「リズちゃん無事!?」
「何もされてないかっ? 大丈夫か!?」
「さすがに初めてなのに、団長の体力底なしの絶倫っぷりはまず――」
と、そこで、ようやく双方の目が合った。
一瞬、場が静まり返った。寛いだ姿勢でずっと様子見に徹していたカルロが、相棒騎士のタイミングの悪さに不機嫌そうな鼻息をもらした。
その音を合図に、獣騎士たちが血相を変えて悲鳴を上げた。
「今まさに襲われようとしてる――――っ!?」