平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
彼らの悲鳴を聞いたコーマックが、弾かれたように動き出した。部下たちも慌てて後に続き、ジェドとリズのいるベッドへと駆ける。

「団長っ、ここまで耐えられた理性でしょう!? 薬で女性を襲うなんて言語道断ですっ、まだもたせていてください!」

「団長のけだもの――っ!」

「リズちゃんを襲うなんてサイテーだっ!」

「俺らの目の黒いうちはっ、リズちゃんに乱暴なんてさせねぇっす!」

「お前らはっ、揃いも揃って何を勘違いしているんだ!」

次々に非難の文句を浴びせられたジェドが、部下らに言い返す。

コーマックが本気のブチ切れを見せて飛び蹴りし、それを受け止め彼がベッドの外へ出た。途端に、上司と部下たちによる取っ組み合いが始まる。

ぎゃーぎゃー騒ぐ様子を、リズはぽかんとして見つめていた。

「これは、一体何事ですかな」

強行突破で屋敷に押し入られた当屋敷の執事、サムソンが遅れて到着し、迷惑そうに言った。



◆§◆§◆



媚薬事件については、ひとまずサムソンたちには伏せられ、ジェドとコーマックたちの間で誤解も解けた。

「あとで、僕がエドモンドを締め上げておきますね」

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