命とは風船なり
風船と命って似ていると私は思うの。
小さな蕾に息を吹きかければ少しずつ膨らんでいき、ある程度すると今度は少しずつ萎んでいく。
1度膨らみかければ、少しの衝撃で針の先で突っついただけでパンッと簡単に壊れてしまう。
手に入れたのに少しでも手を離してしまえば何処かに飛んで行ってしまう。

ほらね、風船と命って似ているでしょう?

空から降りて赤ちゃんになり生まれ徐々に成長し大人になる。
大人になったら今度はお年寄りになりまた空へ帰る。
私達はどの動物よりも賢くて無敵だなんて顔をしているけれど。
身体から血が流れ出れば終わり。
細胞が細菌に蝕まれたら終わり。
とても弱くて脆い。
自らしてきた愚かさを悔やみ、自ら大切な何かを手放し失う。

ほんと、風船みたいね。


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