飼い犬は猛犬でした。

「涼香はイケメンに興味ないのぉ?」


「うーん……かっこいいなーと思う人ならいるよ? 名前知らないけど、多分同じ3年生だと思う。一人でいる時、よく見かけるんだよね」


 まぁ、でもその人の名前もどんな人なのかも知らないし、ちゃんと顔を見た事もない。


 だけど、整ってる顔だなぁ……とパッと見だけど思った。



「へぇ〜同じ学年かぁ。誰だろ」
「わかんないし、それ以上知りたいとは思わないかなぁ……」


 イオは「だから何も始まらないのよ!」とわたしの肩をつついた。


 そんなこと言われたって……こんなわたしきは恋を始める事なんてできっこない。

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