勝手に決められた許婚なのに、なぜか溺愛されています。
「お、おじいちゃん、……正式にって、どういうこと?」
「ふたりの結婚に向けて正式に縁談をすすめる、
ということだよ。
まあ、彩梅さんと千里の結婚の準備に入るってことだね」
優しく諭すように、
九条さんのお祖父さんが説明してくれたものの。
……正式に? 縁談をすすめる?
……結婚の準備?
言っていることの意味が全く分かりませんが?
「つまり、お前たちふたりは、夫婦になる」
………………は?
「じ、じーさん、勝手に決めんなよっ!」
「おじいちゃん、な、なにを言ってるの!」
九条さんと同時にガタンと立ち上がると。
「「お前らが口を出すことじゃない!」」
おじいちゃんふたりが、ビシリと言い放った。
……ほえ?
結婚って、自分たちで決めること、じゃないの?
「この縁談は、九条家と西園寺が代々果たせずにきた悲願」
「私たちの代で実を結ぶなんて、これで先代にも顔向けできる」
うっすらと涙すら浮かべているおじいちゃん達に呆然。
「どういうことだよ」
「そ、そうだよ、そんな一方的に!」
「「黙りなさい」」
怖っ!
おじいちゃん達の凄みの利いた声に怯えて、
体を縮める。
「ふたりの結婚に向けて正式に縁談をすすめる、
ということだよ。
まあ、彩梅さんと千里の結婚の準備に入るってことだね」
優しく諭すように、
九条さんのお祖父さんが説明してくれたものの。
……正式に? 縁談をすすめる?
……結婚の準備?
言っていることの意味が全く分かりませんが?
「つまり、お前たちふたりは、夫婦になる」
………………は?
「じ、じーさん、勝手に決めんなよっ!」
「おじいちゃん、な、なにを言ってるの!」
九条さんと同時にガタンと立ち上がると。
「「お前らが口を出すことじゃない!」」
おじいちゃんふたりが、ビシリと言い放った。
……ほえ?
結婚って、自分たちで決めること、じゃないの?
「この縁談は、九条家と西園寺が代々果たせずにきた悲願」
「私たちの代で実を結ぶなんて、これで先代にも顔向けできる」
うっすらと涙すら浮かべているおじいちゃん達に呆然。
「どういうことだよ」
「そ、そうだよ、そんな一方的に!」
「「黙りなさい」」
怖っ!
おじいちゃん達の凄みの利いた声に怯えて、
体を縮める。