BATEL
13章 文字数余り
食事を済ませ4人はテラスで呑みなおしていた。

ゾーイ
「うちからくすねてきた。」

蜂蜜酒のバテルだった。

レイ
「うおー!やっぱこれだよなぁ!」

メル
「あんたいいところあるじゃなーい!」

クロエ
「蜂蜜!蜂蜜!蜂蜜!」

ルナはお腹いっぱいになったのかクロエの膝の上で丸まって寝ていた。

クロエ
「ここがお気に入りなんだねぇ。」

人差し指でルナの頭を撫でた。

レイ
「んじゃ、乾杯!」

メル ゾーイ クロエ
「かんぱーい!」

レイ
「そういえば俺とゾーイは俺の親父に剣教えてもらっただろ?メルとクロエは誰に教えてもらったんだよ?」

メル
「それはね!クロエのマ....」
クロエ
「ちょっと!メル!」

レイ
「クロエの....なに?」

クロエ
「私の....本だよ!本!ほら!魔術士って杖振るだけで使えるじゃん?独学だよ!あははは」

作り笑いをするのがやっとだった。

レイ
「ちょい、メル。杖借りるぞ。」

レイは杖を軽く振った。

レイ
「俺もゾーイも魔法は使えねぇ。ほんとに独学かー?」

メル
「う...うん!あははは」

メルも頑張って作り笑いをした。

レイ
「つっても魔法使えないんじゃ属性<火>ってなんだよ。剣振ってりゃ火が出てくんのか?!」

ゾーイ
「さあな、俺なんて属性<無>だったしよ。」

メル
「私<雷>だったよ!」

レイ
「クロエは何だった?」

クロエは本当の事を言えなかった。

本当の事を言ったらどうなるんだろう。
仲間でも仲間じゃなくなるのかな。
もし私が人間じゃないって言ったら?
もし属性が<闇>だったら?
今まで通り接してくれるのかな。

クロエ
「私は...ひ...<火>だったよ!」

レイ
「おー俺と一緒じゃん。クロエ。今度火出すの教えてくれよ。」

クロエ
「明日ね!」





ゾーイ
「んじゃ!俺先寝るわ。」

メル
「メルも寝よーっと。」


レイ
「なあ、クロエ、昔夕陽に向かって一緒に冒険しよって言ったの覚えてるか?」

クロエ
「私がリーダーになるって言ってたやつー?」

レイ
「そうそう。」

レイは笑いながら蜂蜜酒を飲み干した。

レイ
「私がリーダーになる!ってお前がなれるわけねーじゃん。」

クロエ
「ひどーい!」

レイ
「なあなあ!この世界冒険したあとまた4人でキール村で戻ってこような。」

クロエ
「そうだね!みんな心配してるもん。」


レイ
「明日から初任務だ。早いからもう戻るか。」

クロエ
「うん。」

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