受け止められない現実
「プルルルルルル」
「プルルルルルル」

夜中になる固定電話

その電話の相手は病院で父の
看病をしている母からだった。

私「もしもし?」

母「…」

私「もしもし?ママどうしたの?」
 「なんで泣いてるの?」

母「お父さんが…」

私「お父さんがどうかしたの?」

母「お父さんの容態が…」

その言葉で私は何かを察した。

私「え、うそだよね。意味わからない。」

母「…」
 「兄弟にも伝えてて」
 「大丈夫!死なせから!」
 「明日朝一の新幹線でおばあちゃんと
  みんなできて!お父さん元気付けて」

私「ほんとに大丈夫なんだよね?」
 「うそついてたら許さないからね」

母「大丈夫だから!パパの無事を祈ってて」

私「わかった。」

これで電話は終わった。
兄弟に何て伝えればいいか。

おばあちゃんには直接お母さんから
電話があったはずだし。

私は兄弟になんて伝えるかすっごく考えた。

私「明日みんな朝一の新幹線でお父さんの
  病院にお見舞いね!」
 「お父さん体調崩しちゃったらしくて
  だからみんなで元気づけてあげよっ」

兄「わかったーーー!」

姉「じゃ、みんな早く寝よう」
 「でも、体調崩したくらいで県外まで
  お見舞いに普通いくかな?」

私「きっとお父さんも会いたいんだよ
  私たちに!!!」


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