拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)




B組は帰りのSHRが終わったばかりだったらしく、クラス全員の視線が私に集中した。



でもそんなの関係ない!


私には窓際前から2列目の席でピカピカ光ってる朝比奈くんしか見えないから!




「呼ばれてるぜ朝比奈ぁ~」



男子のからかうような声に、朝比奈くんはゆっくり立ち上がると、まっすぐ私に向かって歩いてきて…



…そのまま通り過ぎた。




「待って!見えてるよね!?」



「うるさ…鼓膜破れそうなんだけど」



よかった!見えてるし聞こえてるみたい!!




「あのね朝比奈くん!私朝比奈くんに至急確認したいことがあって!」



「はぁ?」



「好みの女のタイプを教えてほしいの!!」



「……………は?」



「黒髪清楚系?それとも茶髪ギャル系?
それともマイワールド持ってます系…」



「女は全員無理」




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