拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





そう言った朝比奈くんの声は冷え切っていた。



「…あのさー、言ったよな?あんたと関わりたくないって。なんでまだ話しかけてくんの?」



「だって朝比奈くんと絶対に付き合いたいから!」



「意味わかんねーんだけど」



「七転び八起きがモットーなんで!」



「心底興味ない」



「私、こんなに誰かを好きになったの初めてなの!だから…」



「だから女は嫌なんだ」




吐き捨てるようにそう言った朝比奈くんが私を睨みつける。




「女はいつもそう。

自分の気持ちばっか押し付けて、好きだとか言いながら俺の気持ちなんて考えたこともない」




朝比奈くんが私に近づく。まとう黒いオーラに、気圧されて思わず一歩下がった。





「あんたはどうなの?

俺の気持ちとか、考えたことあんの?」





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