長い梅雨が明けた日
イケメンで彼女持ちで高身長。
そんな健二にコンプレックスを抱いても親しくなりたいとは思わなかった。
でも健二は同じクラスになると毎日俺に声をかけてきた。
原因は健二の兄貴。
その名は健一先輩。
2つ年上の健一先輩は同じサッカー部だった。
健二同様にイケメンだがどっちかと言えばモテたいからとサッカー部に入ったタイプ。
尊敬できる程サッカーが上手いわけでもなくて出来る事なら関わりたくない先輩だった。
実際そこまで親しく関わらなかったけどよく健一先輩から声をかけられていた。
だから弟の健二にどう言ったのかは知らないが「兄貴がよくお前の事話してたから」と言って健二は俺に付き纏ってきた。