世界No.1の暴走族と足が悪い一人の少女

あ…2年ぶりの家だ…
爽斗達、全員いる〜
ってことは…爽斗、鍵持ってきてなかったな…


花凜「お母さん!」

舞香「何?」

花凜「早く、鍵…開けてあげて?」

舞香「そうね…」

陸「可憐、真琴ちゃんと一緒に先に行って、鍵を開けておいてくれ」

可憐「分かった。
 爽斗のやつ、鍵忘れやがって…」

真琴「可憐、逝きたい?」

可憐「逝きたくないです!生きたいです!」


またやってるよ…
バカだよな…可憐兄も…


真琴「分かったら、さっさと行くよ〜」

可憐「わぁったよ…」

 ガチャ

真琴「花凜、またあとでね!」

花凜「うん!」

 バンッ

あ…行っちゃった…
ついでにお母さんも降りてたのね…


舞香「花凜、ドア開けるわよ?」

花凜「はーい!」

 ガチャ

 ピッ

あ…お母さんが車椅子を押してくれるのね…


舞香「花凜、大丈夫だった?」

花凜「何が?」

舞香「久しぶりに車に乗ったけど、疲れなかった?」

花凜「疲れた…」

舞香「でしょうね…」


あ…これはなんかあるな…

 ガチャ

舞香「花凜、壁つたえでリビングに行ってくれる?」

花凜「うん、分かった!」


車椅子のままでも良かったのに…
あ、お母さんがね!
私のためにバリアフリーの家にしてくれたんだ!
だからね!車椅子のままでも良かったんだ〜

あ…リビングについた…


中に入れば…

 パンパーン

ク、クラッカー…
やっぱり、何かあるとは思ってたけど…


洸太「花凜、退院おめでとう!」

花凜「洸太兄!!帰ってたの!?」

洸太「あぁ!花凜、知らせなくてごめんな?
 驚かせたかったんだよ…」


やっぱりね…!
洸太兄は驚かすの大好きだから…


花凜「大丈夫だよ!
 洸太兄に会えて嬉しい!!」

可憐「俺らは全員知ってたけどな…」

花凜「でしょうね…」


だと思ったよ…
みんな揃ってんだもん…
そりゃぁ、びっくりするよ…
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