世界No.1の暴走族と足が悪い一人の少女


あれから、一日中、屋上で過ごして…
もう放課後なの!
あ…今は終礼中なの!!

時間が経つの早いな…


朔夜「明日の5,6時間目は体育祭について決める
 楓凜幹部と花凜も教室にいるように!」


え…体育祭?やだ…
だってね?車椅子で50m走らないといけないんだよ?強制で…


奏斗「朔夜さん、分かってますよ!」

爽斗「花凜、大丈夫か?」

花凜「もうやだよ…」

奏斗「だよな…」

花凜「ってか、今年は誰が一緒に走ってくれるの?」

爽斗「明日にならないと分かんねぇ…」

花凜「そっか…そうだよね…」


私が車椅子で走る時に、誰かが一緒に走ってくれるんだよ!
小学生時代は爽斗が一緒に走ってくれてたんだ…
でね!中1の時は奏斗が一緒に走ってくれたの!
嬉しかったな…

あ!それとね!さっきも話してたんだけど…
種目決める時に誰が一緒に走ってくれるか分かるの!
誰が一緒に走ってくれるのかな?
楽しみだな〜!


鳳舞「奏斗、そろそろ倉庫に行くか?」

奏斗「だな!」

花凜「倉庫?」

奏斗「花凜も来てみるか?」

花凜「…」

奏斗「来るなら…
 花凜のことはぜってぇ守ってやるから!」

花凜「じゃぁ…行く…」


奏斗達は私のことを一番に考えてくれる…
でも…私は人嫌いで、男性恐怖症…
だから、本当は行きたくなかった…
でも、奏斗が守ってくれるから…
行ってみることにしたんだ!

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