○○の嫉妬

話すことがないからと言って本を読み始めた春美。

俺はあんまり本が好きじゃないから読まない。

暇だったから春美に話しかけた。


「春美って俺の事好きなの?」


「え!?ないない。」


そう言ってる顔が真っ赤だから説得力なし。


「そしたら残念。」


「残念って?」


何か期待してる顔になった。


「俺の事好きって認めたら言ってあげる。」


最初は冗談だった。


「……好き。冬真のことが好き。」


そう言われるまで。

10秒くらい経ってからやっと理解ができた。


「……俺もだし。」


「え!?本当!?」


可愛い。


「うん、本当。今日来たのも嫉妬だし。」


と暴露。


「あ~、俺かっこ悪。こんな俺でもよかったら付き合って。」


「はい!」


俺、どんなけ好きなんだよ……
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