○○の嫉妬

可愛いクラスメイトの嫉妬


〈side 夢愛〉


「海くん、おはよう!」


朝、一番に挨拶するのは海くんだ。


「おはよう。」


海くんも返してくる。


「CDどうだった?」


彼にCDを貸した。

理由は共通点がほしいから。

実は海くんに片思い中。


「面白かったよ!失恋系の歌って悲しいよね。」


「うん、悲しいよね。私もさ、なんとなくその気持ちになっちゃうっていうか。」


嘘。

なんとなくではない。


「あ~、確かに。」


本当に思うのかな?


「そういえばさ、春美ちゃんと前、図書館行ってたよね?」


たまたま見かけた。


「行ってたけど?」


何で聞いてくるのか分からない海くんがそう言った。


「あ~えっと、その何ていうか……」


「言いにくいときは言わないでいいよ。言いたいときに言ってくれれば。」


そう言う海くんに好きが増えた。


「そっか、ありがとう。じゃあバイバイ。」


「バイバイ。」


と別れた。
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