御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
初めて夕輝の実家に来た悠里は、広大な土地に和風のオシャレな家と横にある本社と工場に、改めて夕輝が御曹司だと認識する。

和菓子王子は御曹司で、リアル王子と内心思うのだった。そんな夕輝と付き合っている事が夢のようだ。

「ここが、自宅の駐車場になってるんだ。さっき通って来た所は本社になるから覚えといて」

「…」

「悠里?どうした?」

「夕輝さんが本物の王子で驚いてる」

「はぁ?王子?俺が??」

「うん」

「全く。王子って…恥ずかしい。それを言うなら悠里がお嬢様だろ?」

「ええ?」

「無自覚かぁ~。悠里の家も充分裕福でお嬢様だと思うよ」

「そんな、普通の家庭だよ」

「俺も、普通の家庭だと思っているから一緒だよ」

「そうかなぁ」

「ああ。じゃあ、入ろうか」

「はい」





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