未来へ続く道

「も…もしかし盗難とかじゃ…」



「馬鹿か、んな事するわけねぇだろ!!!」

え、じゃあ颯馬のバイクってこと?
知らなかった、昨日は陽斗に乗せてもらったと


「颯馬バイクあったんだ」



「当たり前、ヘルメット1個しかないから
姉ちゃんこれ使えよ」


「私はいいからあんたが付けな」

私だけつけて颯馬が付けないなんてだめ
もしこけたりしたら颯馬が危ない


「いいから、じゃないと運転しねぇぞ」



「元々徒歩と電車のつもりだったしいいよ?」



「ちっいいから早く乗れって」

そう言って強引にヘルメットを被らせて
後ろに乗るよう催促してきた


なんか、ほんとちょっと見ないうちに逞しくなったな
< 141 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop