未来へ続く道

それだけ言うとお父さんはリビングへ戻っていき
私と颯馬は2人手を繋いで洗面所まで
手を洗いに行った


リビングに入るなりお母さんとお父さんは
私達の事をゴミを見るような目を向けてくる


私達なにかこの人たちにしたのかな
なんでそんな目で私たちを見るの?
私たちが嫌いだから?


「あんた達のご飯はこれよ
それ持ってどこかへ行ってちょうだい」

と、言われたご飯は颯馬でも1口で
食べれるくらいの小さいおにぎり2つ



私達はお庭に出て窓際にあるベンチに座る


「おねーたんおなかすいた…」



「そうま…これあげる!!たべて」

私の分のおにぎりも颯馬にあげて
少しでも颯馬のお腹を膨らませたいと思った


「けど、おねーたんのごはんは?」



「わたしはさっきちょっとたべたからへいき」

そんなのは嘘
私だってお腹ぺこぺこ
だけど、私より小さい颯馬に
辛い思いをして欲しくなかった
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