未来へ続く道
それから私達は山に向かう
着いた頃にはドキドキも落ち着いていて
いつも通り夜景を見る
「やっぱりここが1番好き…」
小さく呟いた言葉を拾ったのは柚月で
大輝は飲み物を買いに橙真は
調子が悪いのか車の様子を伺っている
「俺も」
ーーードキッ
「瑠美」
いきなり真剣に呼ぶ柚月
顔が真剣だったから私も緊張しちゃう
「俺、お前が好き」
その言葉はしっかりと私の耳に届いて
理解するのに時間はかからなかった
「柚月…嬉しい、だけど少し時間が欲しい」