未来へ続く道
「それは…」
渚は俯きなにも口を挟まない
橙真も早く答えろと催促はせず
じっと返事を待っていた
「嘘ついて悪かった…
お前らが好きだから言えないこともあるんだよ」
笑わせんな…俺らが好きならあんな嘘
付けるはずねぇだろ
連れを陥れるような…
今でも鮮明に覚えてる
《なあお前…俺のバイクに細工しただろ》
「ざけんじゃねぇぞ、好きだからなんだよ?
あ?はっきり物言えよくそがッ」
俺は駿の胸ぐらを掴みキッと睨んだ
橙真は俺の横にずっといたから
あの頃の俺がどんな思いでいたかよく知ってる