未来へ続く道
おー、珍しいな
瑠美のことだからてっきり「ごめぇん、まだ」
って言ってくると思ってた
「じゃあ行くか」
そう言って俺達は下に降り車に乗り込む
それから1時間経つか経たない頃
歌を歌いながら運転していると電話
耳につけてたイヤフォンのボタンを押して電話に出た
「もしもし?」
「もじもじ…」
泣きそうな瑠美の声に
驚くも面白さが勝って笑いそうなのを堪えながら
「ん、瑠美?どしたw」
「非常に言い難いのですが…」
「なんだよ」
非常に言い難いって瑠美のことだから
なにか忘れ物かだろうと思った