人間を好きになった、魔王の娘

悠翔君と家に帰ってきたあたし。
帰っていたと言っても、隣同士だからすぐについてしまう

部屋に入ってお母様の部屋に入ると

「ここを出たら、お前はこの王の娘ではなくなるのだぞ!?」

”魔王の娘”・・・か
そんな肩書を見ないでいてくれる人なんて
あの世界にはいなかった。
近づいてくるものは皆(みな)、
魔王の娘と結婚すれば、次期魔王候補に上がれるという
そんな考えの持ち主ばかりだ

写真を見れば、お母様と一緒に映っている
お母様の”両親”あたしからしたら、祖父母なのだろう。
生きているうちに、会って話がしてみたかった。
でも、こんなあたしを2人は拒絶するだろう

「この地ではないけど他の場所に兄弟がいる」

そう言ってくれたおば様。

お母様は、ここでどんな生活をしてたんだろう?
いつから、弟ばかりになってしまったのだろう?
どうして、お母様はお父様とい一緒に居ようと思ったのだろう?

「分からない事ばかりだ・・・」
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