俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side26

営業二課の横井が美月に何か話しかけていた。
同期の中でインターンが一緒だった営業三課の森内と広報の高橋さん、横井、美月の四人は特に仲がいいらしく数回だが四人で食事に行ってたな。

美月たちにそっと近づき聞き耳を立てると同期会をすると言っている。
飲み会の席に美月一人出席させるのは心配だな。
横井も美月に気がありそうだし。


「あのさ、同期会って聞こえたんだけど。」


たまたま聞こえたって感じで話しかけてみた。
そして俺も出席したいと伝えると横井も美月もフリーズしてしまった。
そんなに驚くことか?


「いや、えっ?逆にいいんですか?居酒屋ですよ?」


ああ、そう言う事か。
俺が次期社長候補と知っていて、しかもさっき仁見さんに『居酒屋なんて』って言われたから俺も同類と思われてたのか。
まあ横井がそう思うのはわかったが何故美月までそこまで驚く。


「あっ、あともう一人。天も連れて行くから人数に入れといて。」


天も連れて行くからと伝えたところで仁見さんが急に出席すると言い出した。『神崎さんも行かれるんですよね?』って。

あー、嫌な予感しかしない。


「はい。同期の顔も覚えれるし、話もしてみたいですしね。」


さっき横井に敬語はいらないって言った口で仁見さんには思いっきり敬語で冷めた返事を返した。美月は俺の変化に気がついたようで呆れた目線を送ってきた。


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