俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

2.


私は神崎晴花五歳です。

私の家族はパパとママ、そして弟の海翔二歳の四人家族です。

パパとママは高校生の時から付き合いだしてから十三年ほど一緒にいるのにラブラブです。家だけではなく会社でもずっと一緒にいるのに飽きないのかしら。


「晴花―。パパとママのデートの日だから今日はおばあちゃんたちとお留守番しててな。お土産買ってくるからな。」


そう今日はパパとママのデートの日。
私が産まれた後も二カ月に一度パパとママは朝から夜遅くまでデートに出かける日がある。その日はパパかママのおばあちゃんたちとお留守番するんだけど、いつも出掛けるまで私と海翔から離れずギュギューっと抱きしめてくる。


「パパ、重い。おばあちゃんと瑠香ちゃんとお留守番ちゃんとできるから大丈夫。海翔のお世話もちゃんとできるから!ママの用意も出来たみたいだよ。行ってらっしゃい。」

「うっ、晴花が冷たい・・・。」

「この前までパパ早く帰ってきてねって言ってたのに、さすが晴花。恋した女は強くなるねー。」

「恋?瑠香ちゃん!恋って何?晴花が恋?」

「だって奏斗くんにつりあう女性になるんだもん!」


あっ、ママに奏斗君の事パパには言わない方がいいよって言われてたのに、瑠香ちゃんの言葉につい言っちゃった・・・。
でも大丈夫だよ・・・ね?
って大丈夫じゃない?


「パパ?おーい、パパー!」

「あーあ、お兄さん完全に思考停止に落ちいちゃった。」


パパが動かない!


「あら、祐世さんどうしたの?美月が待ってるわよ?」

「あのね、晴花が奏斗君のこと言ったらパパ動かなくなっちゃった。」


ずっと『晴花、晴花が・・・』ってブツブツ言ってるパパが心配になってきて泣きそうになってると『なんだそんな事?』っておばあちゃんが言いながらパパを玄関で待つママの所に連れて行った。


「おばあちゃん、パパ大丈夫?」

「大丈夫よママに任せておけば。明日の朝起きた時には元気ないつものパパに戻ってるわよ。」

「ほんと?」

「ほんと。ついでに晴花にもう一人弟妹が出来るかもねー。」


ん?なんで兄弟が増えるの?
まっ、いいか!

「晴花、妹がいい!」


お土産って赤ちゃんの事だったのかなー。






< 165 / 167 >

この作品をシェア

pagetop