俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
お昼は宅配のお弁当を取って食べ、三時に持ってきたドーナツで休憩を取った以外は本当に五時まで四人ともガッツリ勉強をした。

五時過ぎに谷川君のご両親が帰って来なかったら、時間を忘れまだ勉強をしてたんじゃないかと思うくらいの集中力だった。


『お邪魔しました。』と七菜と二人家を先に出てた。

神崎君も一緒に出ようとしたが、谷川君に『お前も一緒に歩いてるの見られたら学校での我慢、意味ないだろ』と言われ、三十分ほど経ってから帰る事になったのだ。


「思った以上に勉強進んだ。わからない所があっても誰かが教えてくれるし、いつも一人で勉強してる私は良かったけど七菜たちの邪魔になってない?」

「それは勉強の?それとも恋人の時間の?」

「両方。」

「大丈夫だよ。週末は私も一人だとダラダラしがちだし、神崎も美月に会いたいだけで来るかと思ってたら真面目に勉強してるし。それに大翔とも前から受験終わるまでイベント以外はデートも控えようって言ってたしね。週末会えないはずが、美月のおかげで会えるようになって実は私も嬉しいの。」

「そう?そう言ってもらえると気が楽だけど。」




初めの二回は谷川君の家で勉強をしていたが、リビングを使用させてもらうので家の人が留守の時しか集まれないからと、途中からレンタルルームを借りて週末の土日のどちらかは四人で勉強する事になった。

利用料も七時間借りても一人千五百円程とそんなに値段もかからなかったので親にも承諾が取りやすかった。



< 20 / 167 >

この作品をシェア

pagetop