幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜
「2人は対立して、部内は山名千尋派と満島のどか派に分裂。多数派の山名千尋派は満島のどかに下らない嫌がらせを繰り返していた──ここの少数派、多数派というのは個人の主観に寄るところが大きいので、実際のところは分かりませんが」
ことごとく現在の状況と似ている気がするのは、気のせいだろうか。
これだけでも十分、千尋さんの霊を刺激する要因になり得ると思うんだけど。
藤原はなおも続ける。
「本人同士は意識はしていたみたいですが、どちらかというと支持する部員同士が争っていたというニュアンスの方が近いかも知れません。その体制が変わったのは7月半ば、満島のどかが部室で荷物の下敷きになり死亡したことで、山名千尋が──」
「ちょ、ちょっと待って!のどかさんって亡くなってるの……!?」
美保さんが声を荒らげる。
白川先輩と岩橋さんは目を見開き、あたしは口元を右手で抑えた。
藤原は特に動じた様子もなく、はい、とだけ端的に答える。
そんなことって、でも、
「もしかして……」
あたしの最悪の想像を察した藤原は、その後に続く言葉を急いだ。
「いや、これは本当にただの事故で、実際にラックに欠陥が見つかってる。山名千尋は濡れ衣を着せられただけだ。その後は知っての通り、山名千尋は一転して満島のどか派に流れた部員からバッシングを受けて、不登校になったのち自殺してる」
藤原はそこで言葉を切った。
あたしたちの間に沈黙が降りる。
ことごとく現在の状況と似ている気がするのは、気のせいだろうか。
これだけでも十分、千尋さんの霊を刺激する要因になり得ると思うんだけど。
藤原はなおも続ける。
「本人同士は意識はしていたみたいですが、どちらかというと支持する部員同士が争っていたというニュアンスの方が近いかも知れません。その体制が変わったのは7月半ば、満島のどかが部室で荷物の下敷きになり死亡したことで、山名千尋が──」
「ちょ、ちょっと待って!のどかさんって亡くなってるの……!?」
美保さんが声を荒らげる。
白川先輩と岩橋さんは目を見開き、あたしは口元を右手で抑えた。
藤原は特に動じた様子もなく、はい、とだけ端的に答える。
そんなことって、でも、
「もしかして……」
あたしの最悪の想像を察した藤原は、その後に続く言葉を急いだ。
「いや、これは本当にただの事故で、実際にラックに欠陥が見つかってる。山名千尋は濡れ衣を着せられただけだ。その後は知っての通り、山名千尋は一転して満島のどか派に流れた部員からバッシングを受けて、不登校になったのち自殺してる」
藤原はそこで言葉を切った。
あたしたちの間に沈黙が降りる。