僕の彼女はかっこいい
電車を降りて学校まで歩く少しの距離の間に、彼女はすでに何人かにおはようと挨拶をされていた。
中学からいた僕よりも昨日知り合ったばかりの彼女のほうが、よっぽど馴染んでいるように感じた。
さすがに昨日の今日だから、僕たちが並んで歩いているのを割って入ってくる人はいなかったけど、時間の問題なのかもしれない。
「早く名前覚えないとだな」
英語の単語や数式を覚えるのは得意なくせに、人の名前を覚えるが苦手なのは僕と彼女の共通点だった。
特に異性に関しては、みんな同じに見える。