激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 ちなみにたまごは数千年に一度しか実らず、年若いマゴットちゃんがたまごを見たのはこれが初めてだったそうだ。さらに実を付けたばかりのたまごは、本来なら数百年は成ったまま、樹から栄養を取らなければならないという。
「きゅぁぁあぁぁああ――っ!!(なにが《もーらい!》よ!? このお馬鹿っ――! あたしのたまごをもいで、いいわけないでしょうがっっ!)」
 聞き終えた瞬間、スカーレットは比喩でなく、全身から怒りの炎を燃やす。付随して巻き起こった熱波にあてられて、事の成り行きを恐々と見守っていた騎士たちの数人が卒倒した。
「ぎゅぁー!(ごめんよ女王様ー!)」
 鬼気迫るスカーレットの様相に、マゴットちゃんはますます体を縮め、憐れなほど体を震わせた。
「きゅぁ(はぁぁあぁあ。っとにもう、しょうがないわね。……それじゃフローラ、そういうわけだから、はい)」
「え?」
 なにがどうしてこうなったかは、わからない。
 とにかく、スカーレットが特大のため息をついたと思ったら、マゴットちゃんから取り上げたたまごを私の手にポンッと握らせた。
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