ラグジュアリーシンデレラ
ごちゃあと、袋いっぱいにコンビニのおかずが。

「これなら、明日の朝も作らなくていいかもね。」

「だろう?」

コンビニのオーナーさんも、青志の事可愛がってくれている。

本当は高校生なんて雇わないのに、事情を知って働かせてくれているのだ。

そして、たまにこうやって、廃棄になった物を持たせてくれる。

これで食費も浮かせてもらっている。

本当に、有難い事だ。


「今日、どうだった?新しいバイト。」

「うん。斉藤さんっていうおばちゃんと、仲良くなった。窓のサッシの掃除だから、簡単だよ。」

「よかった。時給がいい掃除って、どこ掃除させるんだよって思ってたけど。」

これでも青志は、私の事を心配してくれている。

両親が生きている頃は、何も考えないで生きてきたもんね。

成人式に着る着物も、青志がレンタルしてくれて、何とかなったぐらい。

いろんな人に迷惑かけてるな。

なんとか、自立しなきゃ。青志の為にも。
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