ラグジュアリーシンデレラ
「驚いたでしょ。ウチ、事務用品扱っている会社なのに、ソファとかも売ってるなんて。」

「え、ええ。驚きました。」

実は林人さんから、教えて貰っているなんて、口が裂けても言えない。

「社長のこだわりなんですって。オフィスにある物は、何でも発注できるようにって。」

「……そうなんですね。」

なんだか、林人さんらしい。


「ねえ。結野さんって、彼氏いるの?」

急に留美子さんが、距離を縮めてきた。

「一応、います。」

「そうなんだ。ああ、私も早く、彼氏欲しい。」


その時だった。

林人さんが会社に戻って来た。

「お帰りなさい。」

社員達から、声がかかる。

「ああ、いつ見ても社長って、素敵よね。」

留美子さんが、手を合わせながらハートマークの目になっている。

「留美子さん、社長のファンなんですか?」

「あら、この会社で社長のファンじゃない女子なんて、いないわよ。」

そんなに林人さん、大人気なんだ。

「彼女、いるのかしら。どんな人なんだろう。」

まさか、こんな人ですなんて、言えなかった。
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