暗闇の先に…(続)


コンセントを差し込み、電源を入れる



「輝真、何するの?」



「あ?てめぇが泣きそうな面してっから、コレで陸を追跡すんだよ」



あ、そっか…凛が事故に合った時にしていたやつ…



「……ハッキング?」



パソコンを素早く打ちながらニヤッと笑う



「おー、よく分かったな。こうやって、ほら。この通信会社のこの回路をハッキングして陸斗の居場所をある程度特定すんだよ」



カタカタと軽快な音を立て、打ち込まれる よく分からない文字



すると暗号みたいなのが画面いっぱいに映し出される



「やっぱ、古いから時間かかるな。彩夢、とりあえず飯」



「……」




溜め息をつき、冷蔵庫の中を見る



少ない材料で料理を作り始めると気を紛らわせる事が出来た



きっと輝真なりの優しさなんだろう、そう思った


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