暗闇の先に…（続）

「如月彩夢。何故、ここに連れて来られたのかわかるわよね？」



この人は…確か……そう、美華さんだ



冷たい表情で言う彼女を見た時、おおよその検討はついた



だけど…



「…わかりません」



「わからない？フン、まぁいいわ。単刀直入に言わせて貰うわ。陸斗さんと別れて」




ーーーやっぱり思った通り




「………いやです」




「あなた、自分の立場を分かってるの？」




見る見るうちに綺麗な顔が歪んでいく



「もう一度言うわ。陸斗さんと別れて」



睨むように上から見下される中、私は真っ直ぐ彼女を見た





「嫌です。別れたくありません」





すると、美華さんは立上がって腕を大きく振り上げた