アイツの溺愛には敵わない

「はーちゃんに興味や好意の視線を向ける輩が必ずと言っていいほどいるから」


「私に?そんな人、誰も居なかったと思うんだけど……」


「無自覚だからね、はーちゃんの場合」


反論したいところだけど、颯己が男の子たちを牽制してたっていう話も全く心当たりがなかったんだよね。


颯己と私で見えてる世界が違うなんてことはあるわけ無いし、単に私が見逃していただけなのかな。


あまり深く考えるのは止めておこう。


私は空気を変えるべく咳払いをした。


「あの……さっきのデートの話なんだけど、終業式の日よりも翌日の方がいいんじゃない?学校も休みになるし、ゆっくり遊べると思うけど」


「うん、そうだよね。でも俺は24日の方がいいかな。クリスマスイブは特別な日だから」


いつもホームパーティーを24日にやってたから、クリスマス当日よりもイブの方が特別感があるのは分かる。


でも颯己なら、より長くデートが出来る25日にあっさり変更しそうな気がしてたから、ちょっと意外かも。


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