MATSUのごくありふれた平凡な日々

「おんなともだちだあ~~」

低音で呟く。

彼氏どころか、男友達のいない松に向かってのあきらかな嫌味だ。

くそう。

すっかりどこかに酔いは飛んでしまった。

松はドスドスと歩き、定期入れを改札のタッチパネルに叩きつけて、ホームへと上がった。

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