急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!

「結婚式の数日前に行われた飲みの席で、その女性が『そういえば婚約者を奪うという話はどうなったのか?』とふざけ半分で訊いたところ…『布石は打ったけど、中々男が手強いの。こうなったら披露宴を滅茶苦茶にして、あのいつも、私仕事が出来ますという顔をして澄ました女が、地団駄踏んで悔しがる様を見てやるわ。いい気味。上手くやれば、私が社長弟夫人になれるかもしれない。あなたも今から私に媚びへつらっておいた方がいいわよ』と、笑っていたそうです。その同期の女性の方は『まさか本気でやるとは思わなかった』と仰っていました。
因みに…披露宴で三吉さんは、お腹の中に池澤氏の子供がいると主張されていたようですが、その飲みの席では、お腹に子供がいるなんて思えないくらい、浴びるほど沢山お酒を飲んでいらっしゃったとか…。その後、彼氏の一人という男を呼び出し、迎えに来させていたというお話しでしたよ。
まあ…語るに落ちるというか…そういうことですよね。
予想とは違い、加納様は悔しがって地団駄を踏むどころか、あっさり三吉さんに池澤氏を譲られたのですから、どちらかと言うと三吉さんの方が悔しくて地団駄を踏みたい気分だったのではないでしょうか…」

「あ…あの女!馬鹿にしやがって!」

「ま…まさか…あの弱々しい、虫も殺せないような顔をした元嫁が…?」

「我々に見せていた姿は全部嘘か…。自殺未遂を起こした時…公平の暴力のせいで、お腹の子がダメになったと言って、私の前で泣いていたのに…元々子供なんて出来ていなかっただと?…なんて女だ…!」

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