急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
本当にレアな事だが…数回…55階の会員制VIPバーや、56階の会員制ラウンジに友人らしき人物と共に姿を現すことがあったらしく、偶々そこに居合わせた人間によって、一護大也という男が…背の高い光り輝く…目の覚めるような美丈夫であるという噂が流され、その姿を見てしまったものは、あまりの眩しさに目が潰れてしまうのだ…という眉唾な話もされていた。


そんな…伝説のツチノコみたいな男が今、亜里砂の目の前にいる…。

(確かに凄いイケメン…。会員登録していただいたなら、あっという間にご成婚できそうなのに…)

亜里砂は小さく溜息をついた。

(でも残念…性格が破綻してるわ…。正直…うちの大事な会員様には誰にもお勧めしたくない!)

亜里砂がそう思った瞬間…チンと軽やかな電子音と共にエレベーターが一階に到着し、扉が開いた。

大也が再び亜里砂の手首を掴んで大股で歩き出す。

「あのっ!手をっ!」

走るようにして、ようやくついて行く亜里砂が声を上げる。

< 41 / 217 >

この作品をシェア

pagetop