急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「そうだ、察しがいいな。
奴はいきなり『もう準備できたのか?』と訊いてきた。『何をだ?』と訊き返す俺に『嫁の納期は今日迄だぞ』と言った」

(嫁の納期…。やっぱりこの人の周りもみんなおかしな人ばっかりなのかな…?)

「ふざけるなと言ってやったら、大真面目なんだと…。祖父さんが…今夜0時を回るまでに、俺が祖父さんの前に『嫁』を連れて行かなかったら、俺を『一護』の後継者にする話は無しにして、一族の中から適当に見繕った奴を頭に据えると言っている…とぬかしやがった…」

後ろ姿からではわからないが、亜里砂の手首を掴む大也の指にギュッと力が増したので、きっと苦虫を噛み潰したような顔をしているのだろうと思った。

「はあ…」

「祖父さんは、やると言った事は必ずやる男だ。俺は慌てて自分の秘書に、どこに行けば手っ取り早く嫁が手に入るか訊いて…ベリーヒルズで嫁探しと言えばここだと、お前の所を教えられた…」

「手っ取り早くって…。あの…失礼ですが、現在お付き合いされている方はいらっしゃらないのですか…?」

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