急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「身体だけの付き合いなら何人かいるが?」

大也は亜里砂を見て「何か?」と片眉を上げ言う。

「(さすが若様…最低!)では…その方々の中から、適当に選ばれれば良かったのでは…?」

「ああ…まあそれでも良かったんだろうが…あの女達と結婚するとか…全く思いつかなかったな…。
今、お前に言われてみても…どうにもピンと来ない。
アイツらは、我が強くてすぐに互いを牽制し合うから…、誰か一人を嫁にすると言えば、刃傷沙汰になるかも知れん。
それに…俺はもうお前と結婚することに決めたんだ。男に二言は無い」

「決めたって!待って下さい!私、社長命令で…今はあなたに従うように言われていますが、結婚なんて…絶対にしませんよ!」

「………」

(若様!無視ですか⁉︎)

その間にも大也は亜里砂を引っ張って歩き続け、病院の夜間入り口をくぐった。
こんな時間なのに、勿論受付も顔パスで、守衛は最敬礼だった。

(それにしてもここ、夜に来てもキラキラしてるのね)

亜里砂は、大也に引き摺られるように歩きながら、滅多に足を踏み入れることのないベリーヒルズ総合病院の、まるで高級ホテルのロビーのように豪華な総合受付の待合を見まわした。

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