急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「執着⁉︎当たり前だ!あの女!覚えてろよ!絶対に仕返ししてやる!」

大也の頬が赤く染まった。

「俺の大事な顔を張りやがって!しかも俺をポンコツ呼ばわり!こんな屈辱を味わったのは生まれて初めてだ!
チクショウ!そんなに俺との結婚が嫌なら、俺は絶対にあの女と結婚をしてやる!
あの女が言った通り!あの女だけを大事にして…病めるときも…健やかなるときも…あいつが死ぬまでの人生全部を預かって…守り続けていく覚悟をして…責任持って結婚してやるさ!
それがあの女への究極の嫌がらせで、仕返しだ!」

「熱烈な告白に聞こえるが…なんかおかしくないか?」

金持と湊がやれやれという表情で目を見交わす。

「大也…儂はお前の事をポンコツと思った事はこれまで一度も無かったが…こと恋愛に関しては…お前、本当にポンコツじゃの」

湊が堪えきれないとばかりに、再び腹を抱える。

「はぁ⁉︎何わけがわからない事を言ってるんだ?祖父さんまで俺をポンコツ扱いするな!
それもこれも、全部あの女のせいだ!」

大也は鼻息荒く言う。

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