この声で、キミに「好き」と伝えたい。
とても居心地がいいから、初めてきたというのに2時間も居座ってしまった。


あたしはふと、部屋の端にある棚に目が行った。

そして、その棚にあるものに…そっと手を伸ばす。


〜♪


白い鍵盤の上に人差し指を置くと、“ド”の音が響いた。


あたしが触れたもの…。

それは、電子ピアノだった。


ビリヤードやダーツとは違い、元バーだったこの空間には似合わない、電子ピアノ。
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