この声で、キミに「好き」と伝えたい。
そんな言葉が出たわけでもないけど、豹くんの目がそう合図していた。


〜〜〜〜♪

「〜〜〜〜♪」


豹くんのピアノに合わせて、あたしは歌った。


大会やコンクールと違って、なんの緊張感もなく。

ママのレッスンと違って、リラックスした気持ちで。


あたしにとっては、ちょっと口ずさむ程度の歌だった。


歌っている途中で、なにかの視線を感じて振り返ると……。
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