この声で、キミに「好き」と伝えたい。
「…だったらなに?」


不服そうな小林先輩。


「なにって…。タバコなんて、ダメに決まってるじゃないですか…!」


もちろん未成年だから。


だけどそれだけではなく、歌手を目指す者なら…喉は命。

タバコなんて吸っていいはずがない。


「は?年下のくせに説教?べつに気分転換で吸うくらい、いいでしょ」


小林先輩は、制服のジャケットのポケットからタバコの箱を取り出すと、その1本を口にくわえた。
< 174 / 898 >

この作品をシェア

pagetop