この声で、キミに「好き」と伝えたい。
…やっぱりそういうことか。


心の中でそう呟いた。


「せっかく誘ってくれたのに申し訳ないんだけど、あたしは遠慮しておくよ。家に帰ったら、歌のレッスンが――」

「歌のレッスンって、和歌子先生のだよね?和歌子先生、今日は今から生放送で歌番組に出られるんでしょ?」

「知ってる知ってる!私もチェック済みで、録画してきたよ!」


もしかしたら、みんなはあたしよりもママのメディアのスケジュールを把握しているのかもしれない。
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