この声で、キミに「好き」と伝えたい。【編集中】
本番で声が出ないというアクシデント。

そして、ステージ中央ではなく、端から眺めるこの景色……。


初めて…。

且つ、感じたことのないこの感覚に、胸のざわつきが止むことはなかった。


あたしが優勝できなかったためか、ほかの出場者から優勝者へ贈られる拍手も高らかに聞こえる。


…思い通りにならなかったコンクール。

…手にできなかった優勝。


明るく照らされていた道が、一瞬にして暗闇となった。
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