この声で、キミに「好き」と伝えたい。
豹くんの言う通りだった。

ここは、あたしが暮らしている外の世界とは違う。


妬みや歪み合う人もいない。

声が出ないからって、あたしを不要と思う人もいない。


こんなあたしでも、受け入れてくれる場所があるんだ。


『ありがとう』


口パクで豹くんにそう伝えると、豹くんはにっこりと笑ってくれた。


そこへ…。


「千歌ーーーー!!」


強い衝撃が走り、後ろに吹っ飛びそうになった。
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