この声で、キミに「好き」と伝えたい。
「いえ、結構ですっ!」


キッパリと振られて、そのコの眉がピクリと動いた。


一体、だれと間違ったのかと思っていると――。


「あなたが…、雨宮千歌さんですよね」


その男子生徒は一歩ずれて、あたしの前にやってきた。


「そ…そうですけど…」


嫌な予感しかしなかった。


「間違えてしまって、本当にすみません!!ぼくがずっと気になっていたのは、あなたです!」
< 33 / 898 >

この作品をシェア

pagetop