この声で、キミに「好き」と伝えたい。
「…何時に起きようと、美歌の自由でしょ」


ママの言葉に、鬱陶しそうに返事をする美歌。


「それに、その髪っ。短くしたのは今さらなにも言わないけど、次のコンクールまでには黒にしてちょうだい…!」


ママが指摘するように、美歌は中学3年生にも関わらず、髪を明るい茶髪に染めている。


ついこの間まで、あたしと同じくらいの黒髪のロングヘアだった。
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