この声で、キミに「好き」と伝えたい。
「俺だよっ、豹!覚えてない?」


クリームベージュの襟足が長めのウルフカット。

少し目にかかった前髪を指でかき上げ、現れた柔らかい表情を見て、……ハッとしたっ。


「…豹くんっ!?」

「やっと思い出してくれた〜」


その人は、ふんわりとした笑顔を向けてくれた。


そもそも、『豹』という名前で気づくべきだった。


鋭い牙や爪で攻撃してきそうな、こわそうな名前。
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