過保護な君の言うとおり
夜明けの景色
洸に別れを告げた次の日、私は昼休みに佐久間の教室に行った。
一体どういう顔をして佐久間に会えばいいのか分からなかったが、教室を覗くと佐久間がすぐにこちらに気づいた。
「おかえり、玲ちゃん」とだらしない笑顔で私を手招いた。
恥ずかしながらも佐久間の席まで歩いていくと「待ってたよ」とふわりを抱きしめられた。
佐久間の友達だろう人が
「やっぱこええよ、この豹変ぶり」と自分の肩を抱いて言った。
「僕の読み通りだったね」腕を緩めると佐久間は嬉しそうにそう言う。
「もしかして佐久間がなんかしたのか?」
「何もしてないよ。書いてたでしょ?僕は待つことしか出来ないって。だってもう外堀は埋められてたんだから」
「どういうこと?」